夢を紡ぐ生地
それぞれのコレクションには、クオリティへの熱い想いが込められていますが、 その基礎を築く原点となるのが、生地の品質です。 生地へのこだわりは、常にKitonの理念の中核を成すものであり、私たちはKitonの歴史や伝統を伝えると同時に、現在の時流に合った生地を求め、ナポリでこれまでに蓄積されたアーカイブから、今の時代にふさわしいエレガントで高級感のある織地や柄をモダンにアレンジするなど、継続的な努力と研究開発を行ってきました。 入念に糸や生地を選び、最適な製造工程を設計して、Kitonの魅力が伝わる上質な素材や、意外な組み合わせで作る実験的な素材を生み出しています。 こうして作られたKitonのスーツでは、一度着ると忘れられない、最高の着心地をお楽しみいただけます。
生地の研究開発
ウールの製造工程
生地へのこだわり
創業以来、Kitonでは当然のごとく、常に天然素材のみを使い続けてきました。{2]最高品質のスーツを作るには天然素材が不可欠であり、洗練と気品を表現するには手作業による仕立てが必要です。 またKitonでは、イノベーションとサステナビリティの推進に向けた絶え間ない努力を続けており、ビエッラにある自社の織物工場では、より丈夫で耐久性に優れた生地を開発するため、さまざまな糸や繊維をミックスした新素材の研究開発を精力的に行っています。
ビキューナ
その希少性から、世界で最も高価で貴重な繊維と言われるビキューナ。しっとりしなやかで軽く、肌ざわり柔らかなビキューナの生地は、保温性も抜群です。 アンデス地方に古代から伝わる神話と、かつてこの地に栄え、滅亡したインカ帝国の栄光と苦難の歴史が、ビキューナの魅力をさらに高めます。 最高級繊維のシンボルとも言える軽くて上質なビキューナは、熟練の職人が手作業で仕上げる、最高品質を誇る高級テーラリングを飾るにふさわしい生地です。 2012年には「ピュアビキューナヤーンプロジェクト」が実を結び、自社で開発した生産システムにより、Kiton独自のビキューナ素材を製造できるようになりました。 Kitonの優れたイノベーション技術が、鮮やかな色や柄をあしらったビキューナやサマービキューナ、デニムビキューナ、ジャカードビキューナなどの新素材の開発につながったのです。
カラフルビキューナ
デニムビキューナ
サマービキューナ
ジャカードビキューナ
カシミヤ
ソフトで光沢のあるKitonの上質なカシミアは、 軽くてソフトで、保温性が非常に高い、独特の魅力を持った素材です。 4本の糸を紡いだ梳毛を使った、Kitonのカシミア バージョン4は、あらゆるシーンに対応するクラシックなジャケットに最適な生地。気品と洗練漂う、時代を超えて愛されるタイムレスな魅力を備えたジャケットは、デイリーユースに大活躍する1着です。 羽毛のようにやわらかで上質な生地は、オールシーズン対応。カシミアの特徴である高い保温性と通気性により、季節を問わず、優れた温度調整効果を発揮します。
レッドカシミヤ&リネン
カシミヤ・シルク・リネン
ジャージー風カシミヤ&シルク
カシミヤ・シルク・リネン
12.8ミクロンのウール
世界で最も繊維の細い、Kitonの最高級ウール。 Carlo Barberaの織物工場で、直径わずか12.8ミクロンの繊維を織り込んで作られた超微細繊維の生地です。 非常にきめの細かい12.8ミクロンの繊維で作ったウールは、超高級素材のビキューナと肩を並べるほど軽く繊細。うっとりするほどソフトで肌ざわり滑らかな生地は、リラックスジャケットの素材にぴったりです。 また、最高級の品質と着心地を追求する、粋を極めたファッション通の方のためにデザインされた、ビスポークスーツにも最適です。
13.2ミクロンのウール
ソラーロはもともとは軍事用に開発された生地で、マスキュリンなエレガンスのシンボルとされてきました。このソラーロを今回Kitonが初めて、13.2ミクロンのウールを使って製造しました。 ソラーロは表と裏で色が異なるダブルフェイスが特徴で、表地にはわずかにダークな色味が使われています。 ハーフライニングやノーライニングのジャケットに最適な生地です。 時間と手間をかけて手作業で作られる、ラグジュアリーテーラリングの代名詞とも言えるソラーロは、 ゆったりとしたフィット感とソフトな肌触りが魅力で、オールシーズン仕様のリラックススーツにぴったりです。